もちろん、拍子を理論的にわからなくても、感覚的でも曲は弾けます。
でも、ピアノを指導する側からしたら、4分音符を基準に捉える4分の○拍子と、8分音符を基準に捉える8分の○拍子は、全く違うもの。
演奏(表現)も、変わってきます。
ピアノを習うはじめの一歩は、4分の○拍子の曲がほとんど。
教えやすいし、理解もしやすい。
それに、8分の6拍子を理解するのは、4分の○拍子がわかっている事が必要。
テキストも進んでいくと、やがて、8分の6拍子が登場。
使う教材によっても8分の6拍子の説明も、掘り下げ方も色々。
だから、補足として私なりの説明を入れるようにしています。
◇楽典(理論)としての説明
と
◇演奏がはじまってから表現・感じ方などの説明
は分けて指導をしています。
先日、メインテキストに「8分の6拍子」が出てきた生徒がいました。
テキストには一言
「1小節に8分音符が6つ分入る」
私が生徒だったら、これだけの説明ではわからない。
だからと言って、一方的に、数字を言われ説明されても、拒否反応が起こりそう・・・
説明する時は「わかりやすい」のはもちろん「楽しい」も入れるのが大切。
この生徒は、レッスンでは理解したように思えましたが。
翌週、お母さんからのメッセージに
「○○が、8分の6拍子について熱く語っていました」
って書いてあったので生徒に
「熱く語ったの?」
と聞いたら、
「あつくはないけど、語った」
と言っていました(笑)
自分の中に落とし込むのは「アウトプット」が一番。
ピアノのアウトプットは、弾く事だったりするけど、生徒がお母さんにした、説明のアウトプットも素晴らしい!!