調を知ると世界が広がるのです
こんばんは!!喜多方市塩川町で、ぴありな音楽教室を主宰しています、鈴木です。
「調(♯も♭もなかったらハ長調もしくは、イ短調など)の学習の思い出は?」
と聞かれれば、私にとっての「調」は、受験のための勉強であり、音大生になってからも、テストのための、授業のための勉強でした。
本当に、面倒なものでした。
今となっては、調性を感じて演奏する事の大切さ、調を分析しながら楽曲を読みとる事が楽しいとさえ思えます。
調を判別するには、数学のような分析力、そして、それぞれの調がもつ響きなどを感じるとる力が必要だと思います。
・・・多分、たぶんなのだけど、私が学生の頃、こうしたアプローチで教えていただいた事はなかったと記憶しています。
「○○調は、♯がいくつ付いて・・・」
「音階を弾く指づかいは・・・」
と、表面的な事を指摘され続けてきたと思います。
そして、指導者の立場になってわかる事があります。
◇調の説明を興味を持って(難しい・面倒という先入観を持たせないようにして)伝える事が簡単ではない事。
◇限られたレッスン時間の中で、調の学習まで進める事が時間的に難しい事。
◇調性を理解すれば、音楽の表現・感じ方に幅を持たせられる事。
◇調性を理解すれば、分析する力が付、謎解きのように楽しめるようになる事。
◇調性の学習は、音楽の道に進む生徒だけのものではない事。
例えば「オルガン・ピアノの本」というテキストには、たくさんの調を学ぶ事が出来ます。
「○調はね、○の音から弾き始めます」
「ハイ、弾けたから合格」
こうして進めても、得るものはあると思う。
でも、調性は、他の調と連結させることに大切な意味があると思うのです。
だって「バイエル」というテキストも、後半は、必ずと言ってよいほど転調があるでしょ。
「ソナチネ」に進めば、調性を理解して弾かなきゃダメだと思うし・・・
転調しているのに。最初に示された調が最後まで同じだと思って弾いていたとしたら、本当に残念。
(ちなみに、私は、テキストで調性の個所は弾けるようになっても合格はなく、○○調と書かれた付箋紙を貼って、必要な時に、いつでも戻れるようにしています)

この生徒は、もうすぐテキストが修了します。
次のステージに進む前に、今までの調性を関連付けながら確認したら、全部、間違えず言えたのです。
小学生のうちに、ベースの部分は習得出来たと思います。
次のステージが、本当に楽しみ。
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